『一切煩悩経』に見る煩悩の断ち方(読書記録)

中山書房仏書林『原始仏教 第十三巻』所収の『一切煩悩経』を読みました。
以下、まとまりが良くありませんし、理解不足や不適切な用語等ありそうですが、自分の理解した内容を、それを定着させるため、綴りました。
いつものことですが、正確な内容は原典に当たってください。また認識相違・理解過不足をご指摘いただけると幸いです。

・煩悩は以下の7種の方法で断つ。
 (1)智慧で見る
 (2)気づき
 (3)受用
 (4)忍耐
 (5)回避
 (6)除去
 (7)修習

(1)「有身見」「疑」「戒への執着」は、四聖諦を思惟する(智慧で見る)ことで断つ。
(2)外部から入り根性を腐らせ心を汚すものは、眼耳鼻舌身意(色声香味触法)に常に気づいて防護することで断つ。
(3)修行にとって意義のない害による煩悩は衣食住薬を適切に用いて断つ。
(4)受用によって除けなかった苦に由来する煩悩は忍耐で断つ。
(5)危険や悪との空間の共有に由来する煩悩は立ち去ることで断つ。
(6)欲の考え・怒りの考え・害する考え等は、それが不善であり自己を害し苦をもたらすと観察し、それを認めず・心に載せず・内に住まわせないことで断つ。
(7)もろもろの煩悩は七覚支によって断つ。